サイトチェッカー入門:meta タグと構造化データの健康診断
・対象: 初学者,Web エンジニア・タグ: tool:site-check, seo, meta
「SEO の健康診断って何を見るの?」という疑問に、まず押さえたい項目をコンパクトにまとめます。
1. 導入:よくある悩み・初心者の疑問
- meta description が空のページが混ざっている
- canonical が自己参照でない・重複 URL が整理されていない
- robots.txt / sitemap.xml / feed.xml の到達性が曖昧
- JSON-LD(構造化データ)が入っているが正しいか分からない
2. 基本の構造(定義と観点)
title/meta[name=description]— ページ要約link[rel=canonical]— 正規 URL の宣言(重複 URL を統一)meta[name=robots]/robots.txt— 掲載可否・クロール制御application/ld+json— 構造化データ(JSON-LD)で検索結果のリッチ化に寄与
3. 仕組み・構造:確認の流れ
- HTTP ステータス/ヘッダー確認(200/301/302、noindex/redirect の有無)
- HTML ヘッドの meta/canonical を点検
- robots.txt → サイトマップの場所を確認
- sitemap.xml → URL の到達性と正規性を確認
- JSON-LD → リッチリザルトテストで検証
4. よくあるつまずき/勘違い
- canonical が相対 URL → 解釈が不安定(原則絶対 URL)
- 記事の重複(パラメータ/カテゴリ/タグ) → canonical で一本化
- JSON-LD の型/プロパティ不足 → 検索結果に反映されない
- robots.txt の
Disallowで必要ページまで塞いでしまう
5. 実例:具体的に使う場面
- リニューアル直後の一括到達性チェック
- メタ情報のテンプレート化(Nuxt/Next で共通設定)
- 重要 LP/記事の定期ヘルスチェック(週次など)
6. セキュリティ・運用上の注意
- ステージングは
noindexを徹底(公開前のインデックス防止) - 301/302 の誤用に注意(恒久移転は 301)
- PII(個人情報)の JSON-LD 埋め込みは避ける
7. 手を動かす:関連ツール /tools/site-check の紹介
- /tools/site-check にアクセス
- ORIGIN を確認 → 「まとめてチェック」を実行
- robots / sitemap / feed の到達性、サンプル URL、ORIGIN 一致を確認
8. 3 分クイズ
- canonical の役割は? → 重複 URL の統一
- JSON-LD は何のため? → 構造化データで検索結果の理解とリッチ表示に寄与
- robots と noindex の違いは? → クロール制御とインデックス制御
クイズ(3問)
- canonical は相対 URL で良い? → いいえ、原則絶対 URL
- robots.txt に Sitemap 行を書く効果は? → クローラにサイトマップ URL を通知
- noindex を設定すべきページ例は? → 検索不要のダッシュボード等
9. 関連リンク
- 構造化データガイド: https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data
- リッチリザルトテスト: https://search.google.com/test/rich-results
- robots.txt: https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/robots/intro
関連ツール: /tools/site-check